英語の小論文(エッセイ)を書いたことはありますか?私は高校でも大学でも一度も習ったことが無く、まったくわかりませんでした。その状態でカナダに来たら、学校で小論文の課題が出て見事撃沈しました。
Web上で論文の書き方を探しても、イントロダクションと中身と結論の様式の紹介だけしかなかったりと、具体的な考え方は掲載していないところが少なくありません。
今回は、私と同様に英語論文を書かれたことのない方や、英語論文をいざ書こうにも何をどういう風に書けば良いか悩んでいる方に向けて、各要素の「中身の作り込み方」を中心に、 学校の先生に泣きつきながら教えてもらった小論文の書き方を伝授します!
今回はコンテンツや具体的な中身の書き方、作り方を書いていますので、この記事に沿っていけば誰でも英語の論文をかけるようになります。
実際に先生に言われました笑
そして書いている中でも思います。英語の小論文は、理詰めでいかに自分の論が正しいかを証明する作業です。まさに戦い。殴り合いの気持ちで臨みましょう。
Body
英論文の基本構成はすべて上記の3要素(Introduction・Body・Conclusion)から成り立ちます。
前置きです。いきなり自分の説が正しいことを語り始めるともちろん読者は「えっ何事??」となるので、きちんとバックグラウンドを説明してあげましょう。
ここでのThesisの内容が「正しい」と証明するための文章を、のちのBody paragraphでひたすら説明していきます。
Introductionで書いたテーマがいかに正しいか、証拠を並べる場所です。大事なのは、すべての段落が「Thesis」に関係する内容になっていること。これを意識しながら、どれくらいの段落が必要か、書くことになるのかを計画を立てます。
結論です。基本は「Body paragraph」で書いた内容と 「Thesis」 を、今までとは違う言葉を使ってまとめるコーナーです。
これまで書いた通り、これはこうで、これはこういうことになってます。だから●●●なんです!
と断言します。また、テーマにかかわる内容で「こういう問題も浮かび上がってきました」と次の調査に繋がりそうな示唆も入れておきます。
英語の論文を書く際は、最初に構成を全て組み立ててから書き始めます。無駄な要素は要りません。ただただ、作り上げたレシピに沿って書くのみ。
最初はテーマづくりです。小論文全体でのメインアイディア。主題を決めましょう。ただし、メインアイディアはただ扱うトピックを決めればよいわけではありません。
テーマの決め方は、かならず Topic+Focus+Argument を意識しましょう。
テーマ:遺伝子改良食品は、食品供給と食品市場に対してメリットが多い。
例えば上記のテーマの場合は、話題は「遺伝子改良食品」。しかしそれだとテーマが広すぎるので、「供給と市場」に焦点を絞り、「メリットが多いと思う」という事実に基づく自分の意見を付加します。
ここで焦点を絞ることがうまくできなかったり、自分の意見を付加しなかった場合、ただの「説明文」になってしまいます。ここを具体的に作れれば、実際に書くときの作業が圧倒的に楽になるため、よく考えましょう。
Topic sentenceは、その段落の内容を一言で表す文となり、各段落の最初に位置することがほとんどです。
英語の構成要素だけだとよくわからないので、日本語で例を示します。
→だから遺伝子改良食品はいいことたくさんあるんだよ!!!
あまりいい例ではないかもしれませんが、とにかく証拠と正論を重ねていくことが大事です。
言うことが決まったら、次は各Topic sentenceの証拠集めです。「なぜなら・・・」に相当する部分ですね。と、事例や反例を、他の論文やニュースのデータからがんがん持ってきて注ぎ込みます。
Topic sentence1: 遺伝子改良食品は、厳しい環境や害虫被害にも対応でき、従来のオーガニック食品よりも生産性が高い。
なぜなら・・・
各論の証拠や参考になるデータはひたすら探しましょう。オーガニック食料品と比較し生産効率がどれくらい上がるかの数値データ。遺伝子改良に必要とする時間。異常気象や害虫被害がどれくらい発生しているか(発生件数が増えているか)。自然災害に対しどれくらいの備蓄を必要とするのか。等々。書いていることが客観的事実に基づいていることを延々と引用を使って証明していきます。
Body paragraphは最低でも3つは書きましょう。相手をこの論文で説き伏せなきゃいけないのですから、根拠は最低3つくらいはないとね。という話です。
材料はすべて揃いました。あとはきちんとした英語の文章に整えながら書き進めていくのみです。
もちろん、書いている中で違和感を感じたり流れが変だと感じたら、随時構造や順番を修正していきましょう。文脈を作っていくことも、小論文や物を書く上で大事な要素です。
英語のエッセイは筆者と読者のペンと紙を使った殴り合いです。俺の話を聞くんだ!!!!!!という強い気持ちを持って、また、聞いてもらえるだけの材料をきちんと用意してガツガツ書いていきましょう。
構造づくりや書き方は、慣れももちろん大事です。練習をしたい場合は、1個の論文を完璧に仕上げるよりも、いろいろなトピックを取り扱って数を書くことがおすすめです。
また、今回はコンテンツや具体的な中身の書き方をご紹介しましたが、英語のAPAスタイルでのエッセイの書き方、MLAスタイルの書き方もご紹介しています。