Vector International Academy(ベクター・インターナショナル・アカデミー)というバンクーバーの語学学校をご存知でしょうか?
カナダの中でもバンクーバーは語学学校の数が非常に多い地域です。しかし、日本滞在中に語学学校を決めるとなると、語学学校の違いや特徴がわからなかったりと、学校選びに迷ってしまうことが多いです。
カナダのバンクーバー留学を決めたけど、語学学校が全然選べない!
私も、カナダ留学を決めた際に一番悩んだのが語学学校選びでした。
この記事では、私(モトキ)が現地で、実際にVector International Academy(ベクター・インターナショナル・アカデミー)**のトライアルレッスンに行った**感想と学校の特徴を、個人の視点から紹介します。
私は現在カナダに留学していまして、10校以上の語学学校に体験入学+**語学学校4校に通いました。**それらの体験や比較から、学校ごとの特徴やメリットデメリットをまとめています。
この記事では、メリットデメリット含めて率直な評価、意見を書いていきますので、バンクーバー語学留学に向けて学校の実態や評判を知ることができます。
特にVectorは、非常に癖の強い語学学校だったため、ぜひ申し込む前に体験入学をするなど雰囲気を見てから入ることをおすすめします。
今回は、私の個人の視点からどんな方にとって、Vector International Academy(ベクター・インターナショナル・アカデミー)がおすすめできるか。また、おすすめできないかも含めてお伝えします。
Vector International Academyを検討されている方、バンクーバーの語学学校の情報が欲しい方の不安を解消する手助けになると思います。
その他の語学学校の学校感想・体験授業口コミリンク集はこちら。
Vector International Academy 基本情報!
Vector International Academy(ベクター・インターナショナル・アカデミー)は、カナダ、バンクーバーのダウンタウンに位置する小規模語学学校です。
ダウンタウンの中心地に位置しており、周りにも語学学校が密集している地帯になります。
Vectorは、バンクーバーの語学学校の中では特筆した特徴を持つ語学学校です。
バンクーバーなのに先生・授業・生徒もすべて日本語。完全に日本人向けに特化した語学学校となっています。
基本的にベクターでは、多くの日本人が「苦手」とする「文法の組み立て」と「発音」を徹底的に仕込むことで、英語の会話能力を養成していく授業スタイルを取っています。
また、単元ごとに分かれているコースについては、クラスの人数制限があり、定員に達してしまっている場合は入学したくても受け付けてもらえません。
そのため、希望の留学時期に入学できない・・・ということも起こりうるのですが、それでも授業の様子を見ずに入学申し込みをすることはオススメしません。
なぜならこの学校、スパルタ&独特すぎるからです。
Vector International AcademyのWEB上の口コミやレビューの評価・評判は下記の通りです。
Googleレビュー ★4.7/ 14件 (2019年11月16日現在)
Facebookレビュー ★4.6 / 5件 (2019年11月16日現在)
Facebook、Googleの評判ともに、日本人しか通っておらず、小規模校になるため、レビュー数はあまり多くありません。★4.6〜4.7と、全体としては高い評価を獲得しています。
特筆すべきはGoogleの評判でしょう。14件中13件が★5で評価。1件のみ★1の評価をされており、その平均で★4.7という数字になっています。
レビューの内容を分析すると、下記の点が口コミの中で評価されていました。
短期間で、自信を持って英語を話せるようになる。本当に英語を話したい人にとっては、英語を「話すこと」に特化した理想の学校と言えます。
ここからは、私が実際に参加した、Vector International Academyの体験授業の感想を書いていきます。
今回は文法のインプットクラスと、会話アウトプットコース基礎(発音)のクラスに参加してきました。
Vector International Academyの文法インプットコースは、生徒数9人、先生1人の少人数のクラス構成でした。
長机をコの字に配置し、各机に椅子が3つずつ。おそらく定員ぴったりの生徒数です。
当日参加した授業内容は下記のようなものでした。
もちろん授業は全て日本語、使う単語帳や瞬間英作文テキストもすべて日本のものでした。
面白かったのが、瞬間英作文の長文ver.の独自の例文を生徒に口頭のみで伝え、生徒がそれを繰り返し、口に馴染むまで音読するという授業スタイル。
例文を書いて、読ませるという工程は一切ありませんでした。
実際の会話では文字を読むわけではなく、自分で頭の中で文章を作らなくてはいけないため、効果的なスタイルだな〜と感心。
しきりに感心していたんですが、とりあえず気になるのが壁に貼ってある紙
「過去の意味を表したい。でも困ったら・・・Akikoの呪文」
これは・・・・いったい・・・・・・?と思っていたら、授業の中で先生と生徒のやりとり。
先生「ここの分詞は〜?」
生徒「わさび」
先生「そう、わさびだよね〜!」
私「???????????呪文????わさび?????」
まったくついていけません!!!
Vector International Academy公式ホームページの講師紹介を見ていると、
文法指導をメインに、基礎から「誰でも」「短期間で」理解できる指導を確立し、独自の「呪文式メソッド」を用いて、一度聞いたら忘れられない授業を展開。
なるほどこれかー。よくわからないけど確かに忘れられない気はする。
個人的な印象は、独自の呪文系メソッドを確立させている合宿系スパルタ塾でした・・・
Vector International Academyの会話アウトプットコース:基礎は、発音矯正を中心としたクラスでした。文法コースより多い生徒数14人、先生1人という構成。
会話アウトプットコース基礎の授業の印象は下記のような感じでした。
授業中、生徒一人一人が自身が作ってきたと思われる文章を発表していきます。
基本的には文法インプットコースの「長文作りができることが前提」で、その作った長文の発音を矯正していくイメージ。
生徒が発音を間違えた場合は、先生から「それは◯番」と言った舌の位置に関する修正が入ります。そうすると生徒側がその番号に従った発音をし直していく・・・といった進み方。少なくとも、生徒はひとりひとり、番号を言われたらきちんとその番号の発音ができるようでした。
発音だけでなく、言葉のイメージを身体の動きを伴わせながら声に出す、ということも繰り返し行なっていました。話しながら、それぞれの言葉に対応した動きをよくできるな〜〜と思いつつ見学。
クラスの雰囲気自体はなごやかで、非常に仲が良さそうに感じました。
Vector International Academyは、先生、生徒、すべてが日本語環境なので、日本語で、丁寧に、英語の基礎体力を作っていきます。
そのため、「英語での授業についていけるか心配」といった英語に対する不安感は一切ありません。他の語学学校のように、突然英語しかない環境に放り込まれることに不安のある方にとっては、Cloud Nine Collegeの日本語クラス同様に、バンクーバーでは貴重な語学学校と言えるでしょう。
Vector International Academyは、日本人の苦手に特化し「弱点を潰す」ことで話す力を養っていく語学学校です。
今回参加した2つのクラスのうち、文法インプットクラスが非常に有用でした。
正直、今回私が1回体験授業に参加しただけでも
めちゃくちゃ苦手な部分特訓したし、ためになったな・・・・
と感じる脅威の授業でした。わさびが何なのかは全然わからなかったけれども。
自身が瞬間英作文を練習していただけでも、力がついたと思っていましたが、長文を作るのはすごく苦手だったんですよね。この1回の授業だけで、頻繁に使う文法やフレーズを8個くらい使いこなせるようになりました。
なので、短期間でのスピード習得に偽りなし。
特に、リーディングライティングではなく、会話での文法が苦手な人は確実に力がつくと思いました。
(会話アウトプットについては、私の受けた時間帯が、生徒のアウトプットをひたすら聞いていく授業で自身の学びはあまりなく・・・授業の内容と雰囲気のみ評価)
事前にバンクーバーで一番スパルタな語学学校だ、と聞いていたため、すごく殺伐とした雰囲気を想像していました。
が、実際はそんなことはなく、先生と生徒、生徒間のコミュニケーションもきちんとあり、和気藹々と授業を進めている印象でした。
一方で、授業に対する成果、生徒の授業への準備度合いなどはかなり厳しく見ており、「がっつり勉強をしたい」という人にとっては良い環境だと思いました。
正直、Vector International Academyの問題点はここに尽きると思います。
日本の学校の英語の授業、バンクーバーの他の語学学校では絶対に習わないような独自メソッド(呪文、ジェスチャー等々)で、英語の会話力を養成していきます。
そのため、Vector International Academyで教えられる内容に疑問を抱かず、宗教的に邁進できる人だけが短期間での上達が可能となるでしょう。
先生から言われることに疑問をもったり、独自メソッドのやり方が合わない人はとことん合わないと思います。
私は、この学校で学んだら確実に上達する、という実感を得ましたが、この語学学校に入って勉強は私はできない。とも強く感じました。性格的に。
授業もかなりスパルタなので、合わない人、途中で辛くなって辞めてしまう人も多いと聞きます。(間接的ですが、友人の友人が入学して辞めてたり・・・)
Vector International Academyは各クラスに定員があるため、通いたい期間に空きスポットがないとそもそも入学ができません。
さらに、短期養成、と言いつつも、2ヶ月がミニマムの授業期間となります。2ヶ月で1コースの範囲がすべて終了するというカリキュラムになっているとのこと。
語学学校としての規模も小さいことと、日本人しかいないため、1ヶ月だけ通って世界の友達・人脈作りなどの目的には向いていません。
2ヶ月間かけて英語の基礎力を仕上げていくカリキュラムと、かなり宿題や事前準備が必要になる授業構成になっているため、ある程度じっくり学校に通えて学べる人向けの語学学校と言えます。
授業も、周りも、みんな日本語なので・・・
English Only Policyなんてものもありません。授業の受け答えも基本すべて日本語です。
他の語学学校では先生の英語スピードにまず慣れることに必死になります。そして、その英語を一日中聞いていることで少しずつ聞き取れるようになっていくのが一般的なフローになりますが、Vectorではそれができません。
まあ、語学学校の先生の英語も、はっきりゆっくり話してくれているため、ネイティブの通常会話に入ると太刀打ちできないのですが・・・
ただ確実に、リスニングは英語を聞き続けることで養われる能力です。
バンクーバーに住んだからといって一日中英語を浴びれる環境はなかなか作れません。これはEnglish Only Policyの、ネイティブの先生から英語を学べる語学学校の一番の利点でもあるため、最初からVectorに入ってしまうとリスニングの訓練は別途頑張る必要が出てきます。
以上の内容から、Vector International Academy**は、日本人の英語スピーキングに超特化した、オンリーワンの語学学校**であると言えます。
そのため、Vectorは下記のようなタイプの方にはオススメの語学学校だと思います。
「英語のスピーキング」という点に関しては、日本人のための語学学校として唯一無二の効果的な語学学校だと思います。
一方、
上記のような方は、別の語学学校をオススメします。
特に4点目。他の語学学校とはカリキュラム、雰囲気、すべてが違いすぎます。定員オーバーで入れない可能性があったとしても、少しでも迷いがあるならば、一度は見ておくことをオススメしたいです。
最初は日本語での授業フォローも欲しいけど、英語環境がいい!という人は、記事中で触れたCloud Nine Collegeの方が希望にあっているかもしれません。
Vector以外の語学学校の学校感想・体験授業口コミはこちらにまとめています。
https://28-nikki.com/vancouver\_school\_review\_list/
また、語学学校に申し込む際は留学エージェントを使うと値引きがあるのでオススメです。エージェントに申し込む時の注意点とバンクーバーのオススメエージェントはこちら。
https://28-nikki.com/ryugaku\_agent\_how-to-choose/
以上、バンクーバーの語学学校Vector International Academyの感想と評判のまとめでした。カナダ留学、バンクーバー語学留学の参考になりましたら幸いです。