1ヶ月で退去したトロントホームステイ感想とメリットデメリット

カナダ留学の最初の1か月間は、現地のホームステイの申込をして乗り込みました。

今回は私の当たったホームステイや、友人たちから聞いたホームステイの状況をざっくりお伝えし、事前申し込みの参考にしていただければと思います。

ホームステイのメリット3選

最初に住む場所を確保できる

非常に短期的なメリットになりますが、留学で現地に乗り込んだ日からの宿がある程度決まっている。ご飯の心配を(とりあえずは)しなくて良い、という状況は本当に有難いです。

もちろんホテル泊、Airbnbなどの選択肢も多くありますが、以下に述べるその他2つのメリットも含めて考えると、ホームステイを事前に申し込んでおくことは悪くない選択だと考えています。

また、ホームステイ先から出るにせよ、滞在期間中にじっくり新しい家探しも出来ることもおすすめポイントの一つです。

現地の生活についていろいろ訊ける

なんといっても初めての留学。電車の使い方や、気候、文化などを気軽に尋ねることができる人がいる、というのは心強いです。

現地の言葉を使う必要はありますが、ホームステイ先も言葉をつかえない留学生には慣れたものなので、コミュニケーションには問題ありません。語学学校で友人を作って情報を集めることもできますが、現地に実際に住んでいる人になんでも訊ける、というのは中々贅沢なメリットだと思います。

英語を使う機会が増える

これは、実際にホームステイ先から出たあとの話なのですが、四六時中英語を話せる機会を作ること、実はかなり難しいです。

ホームステイ自体は非常に高いコストを払う必要があるため、お金の節約をしたいなら早めに出ることをおすすめします。一方、英語環境への投資と考えることも可能です。

毎週のようにパーティを行うご家庭にお世話になり、現地のカナディアンの文化や話す機会を多く得られた友人もいました(そこで彼氏も見つけていた)。

せっかくの留学生活を一切無駄にしたくない!という方は、ホームステイの生活から得られるメリットはかなり大きいと考えられます。(ただし、ホームステイ先によりけりです)

ホームステイのデメリット3選

費用が高い

周りを見ても、ホームステイ先から出る理由No.1が「コスト」になります。

私の申し込んだホームステイは3食付きで月$800(友人は$850が多かったです)でしたが、実際の+αの生活費はもっとかかります。

というのも、語学学校で友達ができれば外食する日も増えますし、一日中外で遊ぶこともあるわけです。が、食べなかった分が戻ってくることはありません。

シェアハウスの家賃相場が$500~700、平均600として計算しても、食費(外食を除く自炊)、ランドリー等の費用総計が$200を超えることはほぼありません。

同じ回数外食するのであれば、圧倒的にシェアハウスなどで自炊をメインに生活する方が節約になります。

これについては、メリットでも伝えた「環境に対する投資」意識にもよると思いますが、お金は確実にホームステイ以外の方が節約できると思います。

自分で好きなものを食べられる

ホームステイから出る人の理由No.2です。

3食ご飯がついて、自分で作らなくて良いなんて最高!と思う方もいるでしょう。

しかし、カナディアンの食生活はあまりバリエーションが豊富ではありません。レディメイドの半調理済み料理や、冷食も一般的です。

友人は朝ごはんはシリアル、昼は前日夜の残り物(9割米、その上に肉が少し)、という家庭や、なかには夜ご飯を食べようと思っていたら、お米が空だった、肉がすべて食べられていておかず無し、等ひどい家庭もありました。

私のホームステイ先の場合、朝・昼はほぼメニューが決まっていて、

朝ごはん(自分で用意)

  • シリアルかトースト(シリアルの種類は選べません。砂糖なしトッピングなしの場合も)
  • ヨーグルト
  • コーヒー

昼ごはん(外で食べる用):

  • サンドイッチ(食パン2枚の中にレタスと肉を挟んだだけのもの)
  • ビスケット(2枚入り)

夜ごはん:

  • 肉を焼いたもの
  • 野菜を蒸したものサラダ
  • ご飯

まあ、飽きますよね。私は飽きました。

私のホームステイ先のご飯は美味しかったです。美味しかったですが、野菜がもっと食べたかったし、たまには肉を焼いただけ以外のものも食べたかったし、毎日サンドイッチも辛い。というか足りない。

この食事で月$800?という疑念もどんどん湧いてきてしまい、自分自身料理が好きだったこともありホームステイ先を出ることにしました。

ビジネス(すぎる形)で留学生受け入れをしている家庭も多い

何故彼らはホームステイ先として留学生の受け入れをしているのでしょうか?

実は、その理由の多くは「収入を得たいから」。ビジネスとして留学生受け入れをしている家庭も多いです。

ホームステイの運営先や申し込み先によるのかもしれませんが、永住権を取得し移民をしたご家庭がほとんどではないかと思います。特にフィリピン系が多かったイメージ。

あとは各家庭の人々のパーソナリティに拠ってしまいますが、食卓を一緒にしない家庭や、ひどいところだと3食付きなのに料理をまともに用意しない家庭、アレルギーを事前に伝えているのに何度もその食材を入れてしまう(しかも告知が無い)家庭、エアコンを全然入れてくれない家庭も存在しました。

申し込みを決める前に!確認しておきたい留意点

申込期間はどれくらいが最適?

運営会社の方針にもよりますが、最初は「1か月」、多くても「2か月」が適切だと思います。

理由としては

  • 人同士なので相性がある(合わない人と、お金を払ったからと言って一緒に住み続けるのは難しい)
  • 全然まともに食事を出してくれない/契約と異なる家庭がある
  • 英語環境として最適かどうか家庭次第

大抵のところは住んでいる最中に現地で延長もできるので、そのオプションがあるか事前に確認しましょう。

何か問題があった時にすぐに対処可能か

契約不履行(ご飯がない、なんどもアレルギーが出る料理を作ってくる)時に、すぐ家を変えられるか。返金はあるか等、もしもの場合の対応を確認しておきましょう。

友人はこの確認がきちんとできておらず、$800近くを捨てた子もいました。

家を出るかどうか決める前に家探しはしておく

正直これが一番重要です。

1か月申し込みをしたあと、延長をするかどうかの打診が2週間後、という規約が多いのですが、その時点で料理に飽きてる、とかこの過程ひどい!って気づけないことも多いんですよね。

で、1か月経ったころに「ここに長く住めない」と漸くわかるんですが、その時にはもう一か月延長の申し込み済み、時すでに遅し・・・なんてことも。

最初カナダについてすぐ動き始めるのは大変かと思いますが、少しでもシェアハウス等ホームステイ先を出る検討をしているのであれば最初の1、2週間目の間に家探しをしておくことをおススメします。

その間にいい物件が見つかれば、すぐに申し込んでしまいましょう!ほんと物件は水物なので!!!

ホームステイ先を出たいけど、家が見つからず泣く泣く毎月、計3か月くらい延長している友人もいました。

結論:ホームステイは、ほぼガチャ

色々書きましたが、ホームステイ先が良いか悪いかはほぼガチャです。

たとえばご飯が毎食同じでも気にならなければ、ずっと滞在するのも手です。実際料理できないし住めればいい、と1年間ホームステイ先で過ごした人も見ました。

が、基本的には高望みせず、むしろ問題は発生するもの、という意識を持ちましょう。なんてったって文化も言葉も違う知らない人と暮らすのです。

契約としてお金を払って、食事の出るルールのある宿に泊まる、という気持ちでいく方が望ましいと思います。